機能ガラスの特徴

一般的に建築に使用される窓ガラスは、厚みがあり透明で、表面がフラットなものを利用しています。

割れやすい性質を除けば、コストも低いので使い勝手が良いものです。しかし、利用する施設や場所、状況によって複数の種類を使い分けることがあります。

まず、一般的なものとは異なる強化ガラスですが、これはやや強度があるものの一般のものと比べてもあまり違いはありません。ただし、割れた破片が粒状になるので、怪我をしにくいという特徴があることから、子供がよく利用する施設や高層ビルなどで使用されます。

防火用には網入り、あるいは耐熱強化ガラスを使用し、火災によって破損するガラスを網で支えて延焼を防ぐようにします。

学校などで利用される合わせガラスは、複層の強度によって割れにくく、万が一割れたとしても飛び散らない性質を持ちます。北海道などの寒い地域で利用される複層ガラスは、中に熱伝導率の悪い乾燥空気を封入することで、外気温との差を抑えて断熱性を高めたものです。最近では熱線吸収や熱線反射をするガラスも登場し、直射日光のまぶしさや室温が上昇するのをコントロールして、適度な明るさを保ちながら快適な室内環境を作ることができます。